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ホットニュース 2009
ニューリサーチ:ICUペーシャントとビタミンD不足
シドニーの内分泌専門医たちの研究によれば、重篤な患者にビタミンD不足の傾向が認められるとのことです。シドニーのガーバン研究所のリー医師、アイズマン教授、センター準教授らは、ICUの42名の患者のビタミンDレベルの調査をし、その45%に不足が認められたと発表しました。ビタミンD不足はこれまで、慢性的な状態として考えられていましたが、今回の調査により、ビタミンD不足が急性の合併症に関係する可能性がでてきたわけです。また、症状が重い患者ほど、ビタミンDのレベルが低いという報告もなされています。現時点ではまだ、ビタミンD不足が単なる病的状態のマーカーにすぎないのか、あるいは、疾患の重篤性の原因となっているのかについて結論が出されていないため、今後の研究に期待がよせられています。
西オーストラリアの認知症ケア教育
オーストラリアの認知症高齢者は2031年までに166%増加することが予想されています。こうした状況の中、西オーストラリアでは連邦政府の補助のもとに、2006年8月以来'Dementia
Care Essentials' と呼ばれる認知ケア教育のコースが実施されています。西オーストラリア州アルツハイマー病協会、マクカスカー・ラーニング・アンド・ディベラップメント、西オーストラリア州高齢者サービス、西オーストラリア州高齢者ケア協会という4機関が協力をして、3日間のコースを開発。施設ケアや地域在宅ケア分野で働く高齢者介護スタッフは無料でコースに参加できます。すでに1428名の高齢者ケアスタッフが参加し、予想を上回る教育の成果が認められているそうです。
景気の後退と高齢者ケア
世界的な景気の後退は、オーストラリアの高齢者ケアにも大きな影響を与えています。
現在、多少なりとも利益が出ているのは、ハイケア(重介護)施設の30%、ローケア(軽介護)施設の40%にすぎません。電気、ガス、廃棄物処理のコストは昨年の同時期に比べ一日あたりハイケアで一床72セント、ローケアで34セントもの上昇が見られます。
こうした苦しい状況の中にある高齢者ケアですが、将来の希望につながるポジティブな点も認められています。すなわち人材の確保です。景気の後退のために、高齢者ケアに職を求める人たちが増えているため、介護者不足、優秀な人材の不足という問題が減少されつつあるということです。
ウェブスター・パックの新製品
日本から研修視察に見える方達が一様に興味をもたれるものにウェブスター・パック(Webster
pak)と呼ばれるものがあります。
オーストラリアでは、高齢者介護施設が、薬剤師に高齢者の医薬品の一包化包装を依頼し、薬剤師はその施設に、個別にパッケージされた医薬品をデリバリーするというシステムができていますが、それに使われているのがこのウェブスター・パックです。また、たくさんの在宅高齢者や障害者の方も、ウェブスター・パックを利用されています。
(写真1)
http://www.ilcaustralia.org.au/home/
search4.asp?state=ACT&page=42&MC=11&MinC=77
さてこの度、視力の衰えた高齢者の方のために、新しいウェブスター・パックが開発されました。
黒色背景、白色文字、大きな文字、わかりやすい書体などさまざまな工夫が施されています。Webser-pak LVと呼ばれるこの新製品は、オーストラリア全土で販売されており、非常に好評を得ているとのことです。
(写真2)
http://www.webstercare.com.au/
http://www.webstercare.com.au/lnDetail.asp?ID=154
ボーン・ヘルス − 骨密度検査
この度シドニーで行われた「インターナショナル・ボーン・ヘルス」会議において、ドクター・ウィンゼンバーグにより、オーストラリアのボーン・ヘルスに関する発表がありました。すでに軽い骨折のあった人たちに対する指導対応が不十分であり、特に男性と非都市部居住者において、骨密度検査を受ける率が低いという報告がありました。骨粗しょう症は女性特有の問題と思っている男性が多く、骨粗しょう症のリスクのある男性でも、骨密度検査を受けない人が多いということです。ちなみに、オーストラリアでは2007年の4月から、70歳以上の高齢者の骨密度検査は、メディケア(公的医療保険)でカバーされています。 |